補聴器には「耳かけ型」「耳穴型」「ポケット型」の3種類があります
昨年(2022年)の日本国内における補聴器出荷台数は60万178台でしたが、その中でも「耳かけ型」は35万3655台となっており、50%を超えています。(日本補聴器工業会統計より)
今回はそのような補聴器の定番の形である、「耳かけ形」の補聴器についてご紹介します。
耳かけ型は音を作る場所の違いにより下記の2種類に分けられます。
・BTE (Behind The Ear) :耳の後ろの補聴器本体
・RIC (Receiver in Canal) :耳穴に入るレシーバー
BTEとは従来型、RICは技術革新によって新たに誕生した耳かけ形補聴器です。
レシーバーが本体から分離していることで、RICは BTEに比べて小型です。
BTEのメリットとしては、適応できる聴力の範囲が広いことと取り扱いのしやすさがあげられます。
大きさの分パワーが強く難聴の程度が重い方でも使え、またRICタイプよりも大きいため手先が不器用な方やご高齢の方にとっても取り扱いがしやすい形です。
RICのメリットとしては、目立ちにくさと軽いつけ心地という点があげられます。
前から見た際には本体がほとんど見えず、レシーバーに繋がる線も細いため目立ちません。
耳を塞がれることによるこもり感が他の形に比べて軽めです。
最近では「充電式」の補聴器も充実してきています。
電池の持ちの差は気にしなくても大丈夫になってきていますが、装用感や扱いやすさは実際に試してみないと分からないものです。
当センターでは様々なBTE・RICともに様々なメーカーの補聴器の試聴を随時行っています。
メーカーによって音質も異なってくるのでぜひ比較してみてください。